MovieNEXに対する 3つの疑問
MovieNEXに対する疑問
いくらメディアが進化しようともクラウドからコンテンツをダウンロードして何度でも視聴できるのは私にとっては大きな魅力"でした"。
今でもMovieNEXの将来性には期待をしています。
「メディアを販売することを辞め、コンテンツ自体を販売することで、いつでもどこでも映画を試聴することができる」ようになったんだと考えていましたし
アナと雪の女王の大ヒットによってこのMovieNEXというものが定着することを願っています。
ただし、いくつかの疑問点があります。
MovieNEX(デジタルコピー)、本当の意味で「いつでもどこでも」ではない
問題のひとつとして、日本でインフラが整ってないことが挙げられるんですけどね!
デジタルコピー(クラウド対応)には以下の仕様があります。
- ニコニコあるいはGooglePlayのどちらかのプラットフォームでしか視聴できない
- ローカルに保存できるのがAndroid×GooglePlayという組み合わせのみ
つまり、冒頭で私が示したMovieNEXの魅力は以下のように言い直すことができます。
「いくらメディアが進化しようともクラウドからコンテンツをダウンロードしながら何度でも視聴できる」
なぜなら、スマートフォンに限定しても日本でのiOSのシェアは7割を越えているため
オフラインではデジタルコピー(クラウド対応)を利用することができない方が多いと考えられます。
私もそのうちの一人であり、ウォルト・ディズニー・ジャパンが謳っている「旅行での移動中でも好きな時に映画を楽しむことができる」というわけにはいきません。
現在のところモバイル・ルーターを所持していませんし、導入したとしても
速度や通信量制限の問題も含めると快適に映画を鑑賞できるか疑問を感じています。
Amazonのレビューなんか見ても「詐欺だ!」などとセンセーショナルな言葉も見受けられますが
一部は正しいし、一部は間違っているんだよなあ。
インフラさえ整えば、私にとっては魅力的なサービスになりますが・・・
ドワンゴとの連携を強化・・・したんじゃなかったのか
もう一つの疑問は、なぜプラットフォーム選択でGoogleに優位性を持たせたのか
またニコニコ動画とYoutube間で最大の差となっている「コメント機能」においても
"アナと雪の女王MovieNEX"発売時点でデジタルコピーでは差異化は図られていません。
むしろ、オフライン再生においてAndroid端末を使えば鑑賞できる点でGoogleに水を開けられています。
いまいち腑に落ちないこの差は何なのだろうか。
私の予測の及ぶ範疇ではありませんし、iOS端末しか持ち合わせていない時点で
自分にとってはGoogleであれドワンゴであれ変わらないというのが本音ではありますが
東洋経済などでドワンゴ×ディズニーの提携を誇らしげに語っていながら
この差は一体・・・
MovieNEXデジタルコピー(クラウド対応)は英語字幕なし
これは完全に個人的な不満です。
"アナと雪の女王 MovieNEX"で初めてMovieNEX商品を購入しましたが
英語の勉強も兼ねていたためであります。
英語学習では映画の英語字幕を選択してリスニングやシャドーイングに役立てる手法が多々用いられており
親しみあるディズニー作品で取り組みたいと考えていました。
さらに、iPadにダウンロードして新幹線での移動時間を英語学習に充てようと考えていたのですが
デジタルコピーでは日本語吹き替え版あるいは日本語字幕版しか選択できませんでした。
もちろんDVDでは英語字幕を選択出来ましたので
当面は自宅でDVD英語字幕で学習してから、外出先ではWi-Fi環境下日本語字幕版で鑑賞することになりそうです。
これに対する私の不満は、お門違いかもしれません。←
MovieNEXはウォルト・ディズニー・ジャパン独自で手がけるサービスで
- 英語字幕に対するニーズが低いこと
- 本国からiTunesで英語字幕オンデマンド版(¥2,500)が購入できること
を踏まえれば、MovieNEXのデジタルコピーで英語字幕版は不必要であると言えます。
ここで、MovieNEXの破格さをお分かりいただけたと思います。
オンデマンド版でさえ2,500円(吹替/字幕切り替えなしで)もするのに
MovieNEXはこれと同様の吹替/字幕のデジタルコピーに加えて特典映像が添付されたDVDとBD
さらにMovieNEXワールドでこれからも追加されていくコンテンツが付いて¥4,000
これを高いと見るかどうか、だと思います。
これらMovieNEXに対する私の疑問は
全て私自身の周辺環境に起因するものであり、amazonのレビューに見られるような
価格や販売形式に対しては全くの不満はありません。
むしろ、これからMovieNEXワールドで追加されるであろうコンテンツや
プラットフォームの進歩への期待が大きく
¥4,000という価格設定には非常に満足がいく内容に感じました。
このようなコンテンツ自体を売るという手法はまだまだ発展途上ですし
これからどのように進化していくのか見ものであります。